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Anthropic
動画公開日
タイトル

How Anthropic uses Claude in Legal

再生時間

3分 40秒

非エンジニアでもAIで法律業務を自動化!Claudeを活用した画期的なワークフロー構築事例

ポイント

  • プログラミング知識がない非エンジニア向けに、繰り返しの多い法律業務の自動化と効率化を実現する方法を紹介します
  • AIツールClaudeを活用し、マーケティング資料の法務レビューを自動化する具体的なワークフロー構築事例を解説します
  • 定型業務から解放され創造的な仕事に集中できる一方、AIの限界と最終的な人間によるチェックの重要性が理解できます

はじめに:繰り返しの多い法律業務の課題

法律業務は、その性質上、非常に多くの情報を取り扱い、正確性が求められる一方で、繰り返し発生する定型的な作業も少なくありません。これらの作業は時間を要し、時には単調に感じられ、人為的なミスを招く可能性もはらんでいます。特に、専門的な知識を持たない非エンジニアの方々にとっては、自動化や効率化のアイデアがあっても、その実現は困難に思えるかもしれません。

本記事では、プログラミング経験のない方でも、大規模言語モデル「Claude」を活用して法律業務を劇的に効率化し、より創造的な仕事に集中できるようになった事例をご紹介します。YouTube動画の文字起こしを基に、Claudeがいかに非技術者でも強力なツールとなり得るか、具体的なワークフローを通じて解説します。

非エンジニアでもAIで実現できること

動画の投稿者は、クラウドコード(Cloud Code)の仕組みを学ぶプロジェクトとして、モース信号で点滅する「リーガルランプ」を制作した経験から話を始めます。投稿者自身は「非技術者であり、コードの書き方を知らない」と語っていますが、それでもクラウドコード(後にAnthropicのAI「Claude」を指すと明確になります)を活用することで、平易な言葉で対話するようにして、複雑なタスクを自動化できることを発見しました。

「Claudeがあれば、コーディングの知識は不要です。まるで話しかけるように指示を出すだけで、多くのことが実現できます」という言葉は、技術的なバックグラウンドがない方にとって、AI活用の可能性を強く示唆しています。繰り返しの作業にうんざりしていた弁護士が、Claudeによってどのように業務を改善したのか、その詳細を見ていきましょう。

法律業務の課題とClaudeによる解決

弁護士の仕事は、同じような反復的な作業を繰り返し行うことが多く、単調になりがちです。これにより、ミスが発生するリスクも高まります。動画の投稿者は、Claude導入以前には多くの「多忙な作業(busywork)」に追われていたと述べています。これらは「一日の終わりに後回しにするような仕事」であり、多くの時間を費やすにもかかわらず、自身の頭の最も良い部分を使う必要がないと感じていたそうです。

そこで、私たちは協力し、Claudeを活用すれば、より質の高い仕事ができるようになり、新しいワークフローを構築できるのではないかと考えました。このアプローチにより、私たちは多忙な作業から解放され、より戦略的で創造的な業務に集中できるようになったのです。

実際のワークフロー事例:マーケティング資料の法務レビュー

具体的な事例として、マーケティング資料の法務レビュープロセスをClaudeで自動化した事例が紹介されています。

従来のレビュープロセス

これまでのプロセスでは、マーケティングチームが製品ローンチの直前(例えば前日)になって、「明日ローンチを控えている非常にエキサイティングな情報があります。申し訳ありませんが、ブログ記事がまとまったばかりで、問題がないか急いで読んで、何かあれば指摘してください」と法務チームに連絡してくることがよくありました。これは法務チームにとって、非常にタイトなスケジュールでの対応を強いられることを意味します。

Claudeを活用した新しいワークフロー

投稿者はClaudeに「私が関心のあることを踏まえて、ワークフローを構築してほしい」と依頼しました。驚くべきことに、Claudeはこの要望をすぐに実行し、ワークフローをセットアップしてくれたのです。

この新しいワークフローは、以下のようなステップで実行されます。

  1. レビューツールの起動: マーケターがブログ記事のレビューを依頼したい場合、社内チャネルにピン留めされた「マーケティング資料ソフトウェアレビューツール」のリンクを開きます。
  2. コンテンツの貼り付け: レビューしたいブログ記事のコンテンツをコピーし、レビューツールに貼り付けます。
  3. コンテンツの分析: 「Analyze Content」ボタンをクリックすると、Claudeが資料のレビューを開始します。
  4. レビュー結果の表示: Claudeはすぐにレビュー結果を提示します。この例では、以下の5つの問題点が特定されました。
    • 正確性の確認: 情報が正確であるか。
    • セキュリティに関する主張のレビュー: セキュリティ関連の記述に問題がないか。
    • 第三者コンテンツの利用における広報権: 他社のコンテンツ使用における広報権の確認。
    • パートナーシップに関する考慮事項: 提携に関する記述に注意が必要か。 同時に、Claudeは「特徴説明が明確である」「包括的な統合の詳細が記述されている」「具体的な使用事例が挙げられている」といった良い点も評価し、フィードバックとして伝えます。
  5. 法務チームへの連絡: レビューが必要な項目(法的チケットを要するもの)について、「Generate Slack message for legal team」ボタンをクリックします。すると、Claudeが問題点を要約したSlackメッセージを作成します。
  6. 法的チケットの起票: 作成されたメッセージをクリップボードにコピーし、「Go to Legal Tickets」をクリックして、法務レビュー用のチケットを起票します。

このプロセスを通じて、Claudeは最も重要な問題点を特定し、優先順位付け(低・中・高リスクレベルのシグナルに基づいて)をサポートします。これは、投稿者がClaudeに与えたフレームワークに基づいたものであり、Claudeはまるで「最初の目と耳」のように機能します。これにより、法務部門はより迅速に動き、潜在的な問題を事前に特定できるようになりました。

AI活用における人間の役割と注意点

このような自動化された新しいワークフローを構築する際、動画の投稿者は常に「法務チームの人間が必ず関与する(a human remains in the loop)」ことを重視していると強調しています。AIシステムは「幻覚(hallucinate)」を起こす可能性がまだ存在するため、最終的なレビューは人間が行う必要があると考えています。Claudeは作業のスピードアップと問題の事前警告に大きく貢献しますが、最終的な責任と判断は人間が担うべきという慎重な姿勢を示しています。

Claudeのさらなる活用事例

この事例以外にも、Claudeは様々な方法で活用されています。例えば、商業案件における「レッドライニング(契約書の修正・レビュー)」、利益相反ポリシーの見直し、社外事業活動に関する申請のレビューなど、多岐にわたる法律業務でその能力を発揮しています。

Claudeを始めるには

「どうやって始めたらいいですか?」という質問に対して、投稿者は「最も定型的な仕事について考えてみてください。そして、Claudeを開いて試してみてください。実際に試してみるまで、それが何ができるのか本当にわからないでしょう」と答えています。このアドバイスは、AI活用の第一歩を踏み出す上で、非常に実践的かつ説得力があります。

まとめ

本記事では、非エンジニアでもClaudeを活用することで、法律業務の効率化と自動化をいかに実現できるかをご紹介しました。繰り返しの多い単調な作業から解放され、AIが問題の事前特定や優先順位付けをサポートすることで、人間はより高度な判断と戦略的な業務に集中できるようになります。

もちろん、AIの「幻覚」リスクを考慮し、人間による最終的なレビューは不可欠です。しかし、Claudeのようなツールを賢く活用することで、業務のスピードと精度を向上させ、働き方そのものを変革する可能性を秘めていることがお分かりいただけたでしょう。皆様も、日々のルーティンワークの中でClaudeがどのように役立つかをぜひ一度お試しください。

参考動画: https://www.youtube.com/watch?v=tJP6SKfo49c