From Alpha to Action: How AISDK5 Helped Us Build an AI-Native CRM
21分 46秒
AIネイティブCRM「Lightfield」の構築秘話:Vercel AI SDKで実現する高速開発とエージェントUIパリティ
この記事は動画の内容を元にAIが生成したものです。正確な情報は元の動画をご確認ください。
ポイント
- •Lightfieldは、従来のCRMが抱える手動入力や情報散逸の課題を解決する、AIネイティブな新しい顧客関係管理システムです。
- •Vercel AI SDKを活用し、ユーザーと同等の権限を持つAIエージェントがデータを操作する「Agent UI Parity」という独自のアプローチで構築されています。
- •本記事からは、AIエージェントによる自動キャプチャと行動支援、そして高速開発を可能にする現代的なシステム設計の知見が得られます。
はじめに:従来のCRMの課題とLightfieldの挑戦
お客様との関係管理に不可欠なCRM(Customer Relationship Management)システムは、現代ビジネスにおいて重要な役割を担っています。しかし、長年にわたり使われてきた従来のCRMは、いくつかの根本的な課題を抱えています。手動でのデータ入力に依存し、顧客との会話やコンテキストがSlack、メール、会議メモなど、さまざまな場所に散逸してしまうことが少なくありません。
このような状況に対し、私たちLightfieldは「システムがすべてを記憶し、インテリジェントに情報を捉え、ユーザーに代わって行動を起こせる」という新しいビジョンを掲げ、AIネイティブCRMを開発しました。本記事では、Vercel AI SDKを核としたLightfieldのアーキテクチャ、エージェントがセキュアに顧客データにフルアクセスする仕組み、人間が介在するワークフローの処理方法、そして高速な開発を可能にした意思決定について詳しくご紹介します。
従来のCRMが抱える根本的な問題点
多くの営業担当者や創業者にとって、顧客との関係は最初は管理しやすいものです。しかし、顧客数が10人、20人、50人と増えるにつれて、「AcmeのSarahは価格について何か言っていたか?」「エンタープライズティアについて懸念があったか?」といった質問に即座に答えることが難しくなります。
このような情報を探すために、Slack、メール、Google Docs、さらには文字起こしされていないZoomの録画を検索することになります。苦労して2週間前のスレッドから情報を見つけたとしても、スプレッドシートやCRMの更新を忘れてしまっているのが実情ではないでしょうか。
従来のCRMシステムは、数十年前の「人間が手動でデータを入力する」という前提で構築されています。厳格なフィールドと事前定義されたスキーマを提供しますが、会話の真のコンテキストやニュアンスは、メール、Slack、会議メモといった異なる場所に存在します。その結果、CRMは営業担当者の活動を支援するツールではなく、単なる営業部長向けの報告ツールとなってしまっていました。
AIネイティブCRM「Lightfield」の革新
Lightfieldは、CRMのあり方を根本的に再考しました。これは、スタートアップのための「記憶と行動のシステム」として機能します。
Lightfieldの主な特徴
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自動キャプチャ(Automatic Capture) 会話、会議、メールなど、あらゆるコミュニケーションが手動入力なしに自動的にキャプチャされ、構造化されます。
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ロスレスメモリ(Lossless Memory) スキーマレス、かつカスタマイズ可能なスキーマをサポートしています。これにより、事前に何を追跡すべきかを知る必要がなく、コンサルタントに設定を依頼するコストもかかりません。
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記憶を行動へ(Memory into Action) キャプチャされた構造化データと会話データを活用し、フォローアップメールの草案作成、インサイトの抽出、ワークフローの自動化を実現します。
従来のCRMが主にセールスチームの商談追跡のために構築されていたのに対し、Lightfieldはすべての会話データをキャプチャし構造化するため、顧客コンテキストを記憶し、それに基づいて行動を起こす必要があるあらゆる人にとって非常に強力なツールとなります。
例えば、「先週のオンボーディングで最もリクエストされた機能は何だったか?」という質問に対し、カスタマーサクセスチームはサポート会話全体のパターンを理解することができます。同じシステムでありながら、異なる質問に答え、すべて同じメモリ層によって駆動されるのです。
デモンストレーションの例
Lightfieldエージェントに「滞留している5つの商談を見つけ、それぞれにパーソナライズされたメールを作成してほしい」と依頼する例をご紹介します。
Vercel AI SDK上に構築されたエージェントは、すべての顧客情報を検索し、どの商談が滞留しているかを理解します。そして、その情報に基づいて、それぞれの商談担当者へ送信するためのカスタマイズされたメールの草案を作成します。ユーザーは最終確認の後、そのメールを送信することができます。
Lightfieldの裏側:AIエージェントが動作する仕組み
Lightfieldのシステムは、以下のような流れで動作します。
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ユーザーのアクション ユーザーがチャットメッセージを送信する、外部イベント(メールの受信や会議の終了)が発生するなど、何らかのアクションがトリガーとなります。
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エージェントのコンテキスト取得 エージェントは即座にコンテキスト(文脈)を取得します。ユーザーがアプリのどこにいるのか、最近何をしているのか、その意図は何か、利用可能なツールは何か、といった情報です。
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Lightfieldの動作 Lightfieldは関連データを検索し、CRM内でアクションを実行し、レコードを更新して応答します。これらすべては、UI(ユーザーインターフェース)を駆動するのと同様の統一されたデータ層を通じて行われます。
アーキテクチャの概要:統一されたドメインオブジェクト層
Lightfieldのアーキテクチャは、以下の3つの異なるインターフェースを特徴としています。
- UI(User Interface): 人間が利用するインターフェース。
- Agents(エージェント): 自然言語を処理するためのインターフェース。
- Workflow Jobs(ワークフロージョブ): 自動化のためのインターフェース。
これらすべてのインターフェースは、同じ「統一されたドメインオブジェクト層」を介して連携します。これが重要な鍵となります。これにより、エージェントはユーザーが操作するのと同等のパーミッション(権限)、同じビジネスロジック、同じデータアクセスパターンを持つことができます。異なるルールや限定的なアクセス権を持つ分離されたエージェントAPIは存在しません。
私たちは、さまざまなシステムからのストレージ(構造化データ、オブジェクトストレージ、多様な検索プラットフォーム)を統合し、同じ機能とインターフェースを提供しています。
エージェントUIパリティとその重要性
Lightfieldを構築する上で私たちが採用した重要な原則の一つが「エージェントUIパリティ」です。
「Agent UI Parity」とは?
「Agent UI Parity」とは、ユーザーがアクセスできるものなら、エージェントもアクセスできるという原則を指します。すべてのデータに対し、完全な読み取り、作成、更新の機能が提供されます。つまり、エージェントはユーザーと同じ権限、同じ可視性、同じ操作を実行できるのです。
これは、Lightfieldが創業当初から下した製品およびアーキテクチャ上の決定です。レガシーシステムにエージェントを後付けするのではなく、AIネイティブとしてゼロから構築する利点がここにあります。
Lightfieldのエージェントは、UIを駆動するのと同じデータ層を通じて、ユーザーに代わって同じ権限で行動します。エージェントは、データへのもう一つのインターフェースに過ぎないのです。
ツールを選択する際、私たちはエージェントとユーザーで異なるアーキテクチャを強制しないプリミティブを必要としていました。この制約が、私たちが選択したAIフレームワークを含む、Lightfield全体の技術スタックに影響を与えました。
高速開発を可能にするアプローチとAI SDKの活用
2025年にAI製品を構築する上で、完璧な設計図が最初から存在するわけではありません。そのため、私たちは「完璧さよりも学習速度を最適化する」という考え方を採用しています。
私たちはこのコンセプトをLightfieldの社内利用(ドッグフーディング)で実践しています。エンジニアリングチームが顧客の課題を理解する必要があるとき、CRMをナビゲートする代わりに、Lightfieldに直接質問することで自然言語によるインターフェースを活用しています。
Vercel AI SDKは、すべてを書き直すことなく、このコンセプトを反復的に開発できる柔軟性を提供してくれました。重要なのはマインドセットです。私たちはフレームワークと格闘したり、過度な抽象化をしたりするのではなく、実際の課題を解決し、機能の構築に注力しました。
「Move Fast and Learn Quickly」
私たちは「間違った抽象化よりも重複の方がはるかに安価である」というSandy Metzの言葉を常に意識してきました。今日のAI製品開発において、この考え方は非常に重要です。ソフトウェアを迅速に構築するスピードは、1年前と比較してもさらに加速しています。適切なフレームワークの存在は重要ですが、間違った抽象化は、さらに大きなコストにつながる可能性があります。
Lightfieldの構築において、私たちは今年1月からVercel AI SDKの採用を始めました。モデルの切り替えをサポートするために導入し、ストリームテキストのプリミティブを利用することで、タスク固有のエージェントを数週間で出荷することができました。
そして、2025年6月には、カスタムトランスポートオプションがリリースされたため、useChat APIを導入しました。Vercel AI SDKはV4からV5アルファ(そして間もなくリリースされるV6)へとシームレスに移行でき、高速な開発を継続することができています。内部では、「AI SDKチームが必要な機能を特定し、翌日にはAI SDKチームからのツイートを見る」というジョークがあるほど、彼らの開発速度と私たちのニーズが合致しています。
まとめ
Lightfieldは、AIネイティブなアプローチとVercel AI SDKの活用により、従来のCRMが抱えていた手動入力の負担やコンテキストの散逸といった課題を解決しました。自動キャプチャ、ロスレスメモリ、そして記憶を行動へと変換する機能は、営業チームだけでなく、カスタマーサクセスチームなど、あらゆる顧客関係の担当者に革新的な体験を提供します。
「エージェントUIパリティ」という原則に基づいた統一されたアーキテクチャは、AIエージェントがユーザーと同等の権限でデータにアクセスし、行動できることを保証します。また、「完璧さよりも学習速度を最適化する」という開発哲学とVercel AI SDKの柔軟性によって、私たちは高速なイテレーションと機能開発を可能にしました。
Lightfieldの挑戦は、未来のAI製品開発において、どのように迅速に学習し、現実の問題を解決していくべきかを示唆しています。これからも私たちは、AIの力を最大限に活用し、顧客関係管理の未来を再定義していきます。
参考動画: https://www.youtube.com/watch?v=jvJ4274zNkM