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3分 35秒

MastraがAIエージェント開発を革新!最新発表と1.0 Beta

ポイント

  • AIエージェント開発者向けに、MastraがStudioやUI Dojoなどの新ツールを発表しました。
  • チームでのエージェント構築・テストを効率化し、主要なUIフレームワークとの統合を促進します。
  • 実践的な開発ガイドと標準化された1.0 Beta版により、本番環境への移行を強力にサポートします。

Mastraでは、毎週が「ローンチウィーク」と称されるほど活発な開発が続いていますが、今回は特に皆さんと共有したい特別な発表が多数ありました。AIエージェント開発の未来を形作るMastraの最新動向を詳しくご紹介いたします。

AIエージェント開発を加速するMastra Studioの進化

先週、MastraはMastra Studioをローンチしました。Mastra Studioは、AIエージェントを構築・テストするためのインタラクティブなインターフェースです。ユーザーの皆様から最も多く寄せられた要望の一つは、「ローカルのMastra環境をチームで共有したい」というものでした。この要望に応え、今後はMastra Cloud上でこのエージェントスタジオへのアクセスを共有できるようになりました。

これにより、ローカル開発環境にいようと、本番環境にいようと、エージェント、ワークフロー、ツールを簡単にテストできます。さらに、その際に基盤となるトレーシング(追跡情報)を視覚的に確認できるため、デバッグや最適化のプロセスが大幅に効率化されます。使い始めるのは非常に簡単で、MastraサーバーのURLを貼り付けるだけで準備が整います。

最新UIフレームワークとの統合を推進するMastra UI Dojo

全てのエージェンティック(自律的行動をする)バックエンドには、魅力的なフロントエンドが必要です。この1年間、Mastraは業界を革新する多くの開発者と協力してきました。Assistant UI、Vercel、Copilot KitといったUIフレームワークは、どれも非常に優れたものです。本日、MastraはMastra UI Dojoを発表します。

Mastra UI Dojoは、これらの素晴らしいフレームワーク全てでMastraを使用するための、オープンソースで変更可能なサンプルコード集です。開発者の皆様は、コードをコピーしてパターンを学ぶことができます。提供されるサンプルは単なるチャット機能に留まりません。生成AI UI、マルチエージェントの可視化、複雑なワークフローなど、多岐にわたるユースケースをカバーしています。Mastraは、これらのフレームワークだけでなく、今後登場するあらゆるフレームワークに対しても、ファーストクラスのサポートを提供することをお約束します。

実践的なAIエージェント構築ガイド「Patterns for Building AI Agents」

多くの方が私の著書『Principles of Building AI Agents』を読んでくださったことと思います。今回、その続編となる**『Patterns for Building AI Agents』**を執筆しました。これは、プロトタイプから本番環境への移行のギャップで多くのチームがつまずくという現状を背景にしています。この新しい書籍では、この1年間で確立されたAIエージェント構築のための実践的な戦略がまとめられています。

本書で学べる主な内容は以下の通りです。

  • エージェンティックデザインパターン: 自律的なエージェントの行動を設計するためのパターン。
  • コンテキストエンジニアリング: エージェントに適切な情報と文脈を与えるための技術。
  • 評価ワークフロー: エージェントの性能と信頼性を測定・改善するためのプロセス。
  • セキュリティの基礎: プロンプトインジェクションの防止、サンドボックス化、コード実行の安全管理など、エージェントシステムのセキュリティを確保するための重要な側面。

直接ご来場された皆様には書籍のコピーをお楽しみいただけます。オンライン参加の皆様には、カンファレンス後にデジタルコピーをお届けいたします。

新たなブランドとMastra 1.0 Betaの発表

Mastraは、開発者には美しいツールがふさわしいと強く信じています。この信念に基づき、本日、Mastraの新しいロゴとブランドを発表できることを大変嬉しく思います。私たちは、エージェントのダイナミズムと流動性を表現するものを求めていました。エージェンティックシステムは新しい種類のシステムであり、私たちが共に構築しているアプリケーションの「生命感」を捉える、新しい視覚言語とアイコンが必要です。

この新しいブランドは、ツール、可観測性(Observability)、デプロイメントパターンといったプリミティブとの相互運用性も表現しています。新しいブランドを反映したウェブサイトも公開されました。Mastraを使用すれば、最新のTypeScriptスタックでエージェントを構築することが可能です。

そしてもう一つ、業界の進化とともにフレームワークも進化します。本日、Mastraの1.0 Beta版をリリースしました。これは何を意味するのでしょうか。Mastraのチームは非常に高速な開発を行っており、1.0以前には多くの実験を通じて貴重な学びを得てきました。そして今、多くの皆様やお客様が本番環境でMastraをご利用いただいている状況において、私たちは今後の展開を標準化したいと考えました。

その結果、現在では標準化されたワークフロー、可観測性、評価機能などが利用可能となっています。このスライドは非常に印象的ですね。年内には1.0安定版をリリースする予定ですが、一足先に最新機能を試したい方は、本日すぐにベータ版をインストールいただけます。皆様がMastraで何を構築されるのか、今から大変楽しみです。

参考動画