>_tech-draft
Vercelのアイコン
Vercel
動画公開日
タイトル

Building Full Stack AI Applications with Vercel and AWS

再生時間

25分 15秒

V0とVercel、Amazon Bedrock連携でAIアプリを構築!開発ハンズオン徹底解説

ポイント

  • この記事は、Vercel V0とAmazon Bedrock、AI SDKを連携させ、フルスタックAIアプリケーションを構築・デプロイするハンズオンワークショップの内容を解説しています。
  • AWSとVercelの緊密な連携とBedrockの多様なモデルを活用し、AIアプリケーションの開発手順と主要な設定ポイントが学べます。
  • 読者は、V0による迅速なプロトタイピングからBedrock連携、Vercelへのデプロイまで、効率的なAIアプリ開発の全体像を理解できます。

はじめに:V0、Vercel、Amazon BedrockでフルスタックAIアプリ開発へ

本日は、VercelのV0とAmazon Bedrockを組み合わせた、フルスタックAIアプリケーションの構築に焦点を当てたハンズオンワークショップの概要をお伝えします。このワークショップでは、AI SDKを活用し、Amazon Bedrockをモデルプロバイダとして利用して、V0で作成したアプリケーションをVercelにデプロイする一連の流れを体験しました。

私はAWSでエージェンティックAI(Agentic AI)関連の業務を担当しているJames Wardです。そして、VercelおよびV0と密接に連携しているPrincipal ArchitectのRonak Shaです。AWSとVercelは長年にわたり緊密な関係を築いており、Vercelがそのクラウドプラットフォームを構築・運用するために、多くのAWSの基盤サービス(プリミティブ)を利用しています。V0もVercelのアプリケーションの一つとして、他のVercelアプリケーションと同様に動作します。

VercelとAWSエコシステムの深い連携

VercelのV0、Vercel AI Gateway、そしてAI SDKは、現在すべてAWS Marketplaceから利用可能です。これにより、お客様はAWSの既存契約を通じてこれらのサービスを試用・購入することができ、スムーズな導入が期待できます。

Amazon Bedrockは、当初は数種類のモデルを提供するサービスとして始まりましたが、現在では240以上のモデルを提供するまでに進化しています。これらのモデルは日々増え続けており、開発者はBedrockを通じて非常に幅広いモデル選択肢の中から最適なものを選ぶことができます。

シンプルなチャットボットから、より高度なエージェント(Agentic AI)へとAIアプリケーションが進化するにつれて、長期記憶(Long-term memory)や観測可能性(Observability)といった、より多くの基盤機能が必要となります。これらはAgent Coreが提供する重要な要素であり、次世代のAIアプリケーション開発において不可欠なものです。

V0やVercelアプリ、またはNext.jsアプリケーションをVercelにデプロイする際、Bedrockだけでなく、AWSのほぼ全てのサービスを連携させることが可能です。これにより、BedrockがAIスタックの中核を担いつつも、AWSの豊富なサービス群と組み合わせることで、非常に柔軟で強力なAIソリューションを構築できます。

V0で始めるAIアプリケーション開発ハンズオン

このワークショップの主な目的は、参加者全員が以下のステップを実践することです。

  1. V0上でAIアプリケーションを構築する。
  2. LLM(大規模言語モデル)の推論部分にAI SDKを利用し、そのプロバイダとしてAmazon Bedrockを接続する。
  3. 構築したアプリケーションをVercelにデプロイする。

一見すると多くの手順があるように感じますが、特にAWSのリージョン選択のような細かい部分でつまずきやすいため、今回はこれらのステップを確実に実行できるようサポートしながら進めました。これらの基本ステップを5分で完了できるようなら、さらにAI SDKとBedrockを活用して、より高度なプロンプトエンジニアリングや機能拡張に挑戦することも可能です。

ハンズオン準備:AWSアカウントとVercelのセットアップ

ワークショップを始めるにあたり、まず以下のURLにアクセスして、ハンズオン環境にログインします。

  • ワークショップURL: s12d.com/aws-vzero

ログイン画面では、メールアドレスとワンタイムパスワードを利用してAWSアカウントを取得します。このアカウントは、イベント終了後も約2日間、自由に使用できますが、ビットコインマイニングなどの不正利用は固く禁じられていますのでご注意ください。

AWSコンソールを開く際は、必ずリージョンが「US East (N. Virginia) – us-east-1」になっていることを確認してください。誤ったリージョンを選択してしまうと、Bedrock関連の機能が正しく動作しない可能性があります。もし他のリージョンに誘導されてしまった場合は、ドロップダウンメニューから「US East (N. Virginia)」に切り替えてください。

次に、Vercelアカウントの準備を行います。すでにVercelアカウントをお持ちの方はそれを利用し、持っていない方は新規登録をお願いします。Vercelアカウントの作成で問題が発生した場合は、スタッフがサポートいたします。

ワークショップの進行ステップ

ログインとアカウント準備が完了したら、ワークショップの指示に従って進めます。

  • ステップ1:「Building full stack AI applications」
    • このセクションでは、構築するフルスタックAIアプリケーションの背景と目的について説明します。
  • ステップ2:ワークショップの手順
    • ワークショップ全体の具体的な手順を再確認します。
  • ステップ3:VercelとV0のセットアップ
    • Vercelアカウントへのログイン、または新規作成を行い、その後V0のセットアップに進みます。

これらの準備が整った後、いよいよV0でのアプリケーション生成、Bedrockとの連携設定、そしてVercelへのデプロイといった具体的な開発ステップへと進みます。

まとめ

本記事では、VercelのV0、Amazon Bedrock、そしてAI SDKを活用したフルスタックAIアプリケーション開発のハンズオンワークショップの内容を詳細に解説しました。AWSとVercelの強固な連携基盤、Bedrockの多様なモデル選択肢、そしてAgentic AIの進化が、いかに現代のAIアプリケーション開発を加速させるかを理解いただけたかと思います。

このワークショップを通じて、V0が提供する迅速なプロトタイピング能力と、Bedrockの堅牢なAIモデル基盤、そしてVercelの優れたデプロイメント体験を組み合わせることで、開発者がいかに効率的に革新的なAIアプリケーションを市場に投入できるかを示しました。


参考動画: https://www.youtube.com/watch?v=zMlpJ0BSoko